PCのOSのバージョンアップに伴い、現在のシステムが最新のPCで動かないので、システムを改修したいという要望を時々頂きます。今後、どのようなシステムを目指すかで、改修後のシステムの仕様は大きく変わると思いますが、私の思いつくパターンをいくつかご紹介したいと思います。
改修対象になるようなシステムを以下の様に分けてみました。
1.MS-DOSなどWindows以前からのシステム・・・(1995年以前)
2.VB6などのWindowsシステム・・・(おおむね2000年前後)
3..net Frameworkのシステム・・・(おおむね2005年以降)
4.その他
順番に説明します。
1.はPCが普及する以前に作成されたシステムなので大変古いシステムに該当します。現在でも稼働しているものは少ないと思われますが、現在のシステムに移行する場合は完全な作り直しになるでしょう。
2.はWindows10以降になってシステム移行も大分進んでいるのではと思います。システム移行のコストを低く抑えるのであれば、.net Frameworkのシステムに置き換えることで移行費用を安くすることが出来ます。これは仕様の変更を大きく行う必要がない場合に選択可能です。
あるいは、また、最近の要望としてクラウドやWEBの活用も検討する必要もあることでしょう。この場合は、仕様をすべて1から検討しなければならない為、費用も高くなる傾向にあります。
3.は使用している部品などが最新のOSでは何らかの都合で動作しない場合が該当すると思いますが、当該部分を別のものに置き換えることで最新の環境で動作するようになります。状況により難易度が変わります。
4.は既にWEBのシステムで作成されている場合や、Androidなどのスマホで動作するシステムが考えられます。この場合は、ケースバイケースになると思いますが、単なるバージョンアップで済む場合には費用は安くなると思います。ただ、リニューアルして仕様を刷新するような場合は、その限りではないです。
次に費用的なお話をします。
まず、WEBやクラウドなどに対応したい場合には、仕様を1から検討する必要がある場合が多いと思われます。事前にしっかりと要件を決定する必要があるので、時間も含めて余裕を持って対応する必要があります。費用については、経験的には前回作成した時の費用よりも増加することが多いです。
Windows上で動作するシステムで操作を今後も変更したくない場合は、.net Frameworkのシステムに置き換えることで、ほぼ目的を達成することが出来ます。この場合は仕様を検討する作業を削減できるので費用を抑えることが可能です。ただ、WEB等には対応しないので、対応する場合には別途費用が必要になります。